残念なこと

 長かった今年の秋もさすがに終わろうとしています。そして霜が降りる初冬の頃となってきました。家の裏一体が、霜で真白になる朝が、もう何度かありました。

 仕事が忙しかったり、東京ロス状態だったり、今年二度目の風邪を引いてしまったりして、更新や皆さんの所へおたずねする機会が激減しています。ブログ更新もさすがに二週連続お休みもできない気がして、重い腰を上げました。

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 比較的暖かな印象の12月ですが、霜も降りだしたのでそろそろルリビタキに会えるかもといつもの裏山へ出かけてみたら、ショックなことになっていました。

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 何度もルリビタキやジョウビタキの雄雌などを今まで撮らせてもらっていたハゼノキがなんと根元から伐採されてご覧の有様です。

 天井川の川上にかかる欄干のない橋、そのすぐそばに土手から自然生えしていた一本のハゼノキに、秋になると乾いたブドウのような実がぶら下がって、小鳥たちの餌場になっていました。とくに初冬から翌春にかけて、冬鳥のルリビタキやジョウビタキがこの木の枝に止まってくれるのでした。

 普段、高い木の上の野鳥を狙うとお腹を撮ってしまうことが多々あります。その点、ここは木の枝の高さと橋から構えるカメラの高さがほぼ平行になって撮りやすいのです。しかも地上を歩く姿より、枝の上に止まっている野鳥は、望遠レンズで撮るとくっきり浮かび上がって具合がいいのでした。

 数年前から天井川沿いの雑木林を地域のボランティアの人たちが伐採していたのですが、それはずっと川下のことだったので、油断していました。この一年の間に、この川上まで伐採の手が伸び、まさかあのハゼノキが切られるとは考えていませんでした。

 私の秘密のスポットだったのに、これから何処で撮ればいいのでしょうか。またあたらしい場所を探さないといけませんが、橋の上のような絶好の場所は、なかなか見つからないかも知れません。

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 もう一つ、残念なことは、こどもの頃から親しくさせてもらい、近年はお寺でいっしょに役などもさせてもらったYくんが、事故の様な病に倒れて、二ヶ月に及ぶ闘病も空しく亡くなったことです。私より2歳若く、退職後の生活、宮参りを済ませたばかりのお孫さんとの生活もまだまだこれからだったのに残念です。


 久々に読書した色川武大さんの「唄えば天国ジャズソング」で、彼のお気に入りの曲のひとつとしてFOR YOUと言う曲が紹介されていました。私が持っているCDの中で、Jo Staffordのものが見つかりました。

この記事へのコメント

  • タックン

    ハゼノキ、残念でしたね〜
    伐採がどうして必要だったのでしょうか?
    写真が撮れなくなるのも残念ですが、小鳥たちにとっても餌場がなくなってしまうことなのですね。

    身近だった人がふいにいなくなってしまうのは寂しいですね。
    自分と歳が近ければなおのことでしょう。
    2015年12月11日 22:31
  • takenoko

    残念なことが続いた秋になりましたね。親しい人がいなくなるのは寂しいことです。
    2015年12月12日 06:08
  • himanaoyaji

    ハイ、私も年賀状出してた人の息子さんから訃報連絡が来てました、
    私は自分の葬式用の写真を確保していますがその写真の場所は私しか分からない(パソコンの中なので) のでわかるようにしておかないといけません。 (笑)
    2015年12月12日 08:05
  • そらへい

    夏炉冬扇さん
    こんにちは

    今、ちょうどお葬式に行ってきたところです。
    人柄を偲ばせて、大勢の参列者でした。
    2015年12月12日 12:56
  • そらへい

    タックンさん
    こんにちは

    天井川沿いの雑木林が伐採されて
    堤防沿いに遊歩道でも出来そうな具合です。
    雑木を伐採して新しく植樹されている所もありますが
    それがめでたくかたちになる頃、我々はいません。
    堤防と雑木林の回りは確かに明るくなったのですが
    鳥たちと鳥見の我々にとっては、ありがた迷惑でしたね。
    2015年12月12日 13:01
  • そらへい

    takenokoさん
    こんにちは

    人柄が偲ばれる大勢の参列者でした。
    いい人は早く亡くなるもの、それにしては私は長生きだと妻に言ったら
    あなたはいい人ではないのだと、言われてしまいました。
    2015年12月12日 13:05
  • そらへい

    himanaoyajiさん
    こんにちは

    今日の故人は赤いネクタイをして微笑んだ素敵な遺影でした。
    たぶん還暦のものだと思います。
    私も葬儀に参列するたびに、
    自分も写真を用意しておかないとと思うのですが
    よそばかり撮って、自分の写真がさほどありません。
    2015年12月12日 13:09
  • しばちゃん2cv

    こんばんは。
    お体ご自愛ください。
    お仕事変わられて一年が過ぎますね。
    すいません、YouTube、記事では曲名が for you ですがYouTubeでは、Stafford - 'Manhattan Serenade' となってまして、別名同曲なのでしょうか?
    2015年12月12日 20:53
  • su-nya

    そらへいさんも秘密の場所を奪われ、
    棲家を奪われている動植物もいるのでしょうね。

    落っことして調子が悪かったデジカメのレンズを
    ようやく修理に出しました。ポチッとするだけで
    全部済みました。
    そろそろスマホ写真一辺倒を脱しないと。
    2015年12月13日 07:37
  • そらへい

    しばちゃん2cvさん
    こんにちは

    ご指摘ありがとうございました。
    どうも、リンクを張り間違えたようです。
    最近、眠気が強くて夢遊状態に陥り、
    意味不明のコメントを書いて、自分でびっくりすることあります。
    風邪の方は、寝るとき咳が出る程度でもう大丈夫です。
    2015年12月13日 10:15
  • そらへい

    su-nyaさん
    こんにちは

    そこに行けばルリビタキに会えるというスポットだったので
    これからどうしようか、ちょっと途方に暮れています。

    スマホ写真、ちょっとしたスナップとか
    街角の風物などを撮るには便利ですよね。
    私も東京ではずいぶん重宝しました。
    ただ、詳細に撮りたかったり、写真的な狙いがあるときは
    ちょっと役不足感ありますね。
    レンズが治ってきたら、また新しい写真ワールドの展開ですね。
    2015年12月13日 10:19
  • たいへー

    玄関の銀杏を伐採してしばらく経つが、
    アマチュアカメラマンの被写体になっていた事を、最近知った。
    ガッカリしただろうな・・・
    2015年12月15日 10:33
  • そらへい

    たいへーさん
    こんばんは

    イチョウの木
    伐採してしまったんですね。
    日に輝く姿は美しいのですが、
    やはりあの黄色い葉っぱの地獄が・・・
    我が寺のイチョウも今夏伐採されて
    ようやく黄色い地獄から解放されました。
    2015年12月16日 21:26
  • yoko-minato

    写真が素晴らしいですね~。
    紅葉がとてもいい感じになっていますね。
    親しくしていた方のご逝去は寂しいでしょう。
    まして年下の方だなんて・・・
    ご病気とは本当に悔しいですよね。
    2015年12月17日 05:40
  • katakiyo

    これから本番の寒い冬です。風邪のぶり返しがありませんように南無・・
    2015年12月17日 09:08
  • そらへい

    yoko-minatoさん
    こんばんは

    紅葉も過ぎて、そろそろ冬の気配が強くなってきました。
    今年も慌ただしい年末を迎えていますが
    無事迎えられていることを感謝しつつ、
    道半ばに逝去された方の無念を思います。
    本当に、ついこの間まで笑顔で接していた方が
    今はもうこの場にいないというのは、無常を感じさせますね。
    2015年12月17日 21:40
  • そらへい

    katakiyoさん
    こんばんは

    暖かかった今年の師走ですが
    今日は冷たい風が吹き、夜は氷雨です。
    暖かくして過ごしたいと思っています。
    2015年12月17日 21:42
  • そらへい

    ぼんぼちぼちぼちさん
    こんばんは

    本当に、ことあるごとに
    彼の不在を感じます。
    2015年12月18日 19:50
  • yoriko

    自然がいっぱいの写真を拝見して
    私も行ってみたいと思いが馳せました
    でも静かすぎて怖い感じがします
    そらへいさんは生まれ育った土地なので慣れているからでしょうか
    山は怖くないようですね
    時々静かな場所でのんびりゆっくりしんみりと考えたい事があります。

    私も先週50年来の親友を亡くしました
    子供の頃からの友は幾つになっても子供の心のままで接する事が出来る
    貴重な存在でした。
    ご友人ご住職のご冥福をお祈り致します。
    2015年12月20日 22:57
  • そらへい

    yorikoさん
    こんばんは

    確かに山って静かすぎて気持ち悪いと思うことありますね。
    鳥の声と、足下の落ち葉や枯れ枝を踏みしめる音しかしませんからね。
    深く分け入って行くと、不安になることもあります。
    子供の頃、探検していて感じたのと同じですね。
    静寂と不安、それがまた良いのかも知れません。

    中学の同窓会があって、物故者は全体の1割ほどでした。
    どんどん増えることはあっても、減ることはないですね。
    惜しい人ほど早くなくなっていくような・・・
    50,60代で亡くなれば惜しまれますが
    80代を過ぎると、葬儀に行っても泣いている人はわずか
    最近70代で消えるのが理想かななんて思うこの頃です。
    2015年12月21日 22:18
  • SILENT

    そらへい様
    諸行無常ですね。自然の営みを見ていると、去りゆくものやってくる季節と、人の世界だけではない、命の輝きを感じられます。亡くなられた方もきっと近くにいる気がしますね。ある僧侶の方がお経は生者のために99パーセント、亡くなった方を偲び1パーセントであげるものだ。と言われたのが印象的でした。生きていればこその世界観ですね。
    2015年12月22日 09:48
  • そらへい

    SILENTさん
    こんばんは

    薄情なのかも知れませんが、あれだけ慕った相手でも
    去る者日々に疎し、と言うことがありますね。
    お経だけでなく、葬儀も、その後の墓、墓参りなども
    死者を弔うためと言うより、生き残った者のためにあると
    思わされる事がありますね。
    2015年12月24日 20:08

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