ジョウビタキの鳴き声が聞こえたのは雨の降り始める前のどんよりした空の日でした。私の腕とカメラでは経験的にこんな日は駄目だとわかっていたのですが、最近あまり鳥を撮っていないのでつい撮ってしまいました。出来映えは案の定でしたが、ジョウビタキの雌の可愛さに免じてご容赦下さい。
去年から今年にかけて2年間、地蔵堂のお守り役を勤めています。役員名はもっとたいそうな名前をいただいていますが、することは毎日のお茶の交換や花の世話、地蔵堂内外のお掃除、年一回の地蔵盆の運営と言った簡単なもので、我が家ともう一軒の二軒でお世話をしています。
地蔵堂と神社には水道水が通っていないので、山から引いた水を使用しています。雨がたくさん降るとこの水が止まってしまうことがあります。今年も大雨のあと二回ほど止まってしまいました。
先日の雨はこの時期としてはたくさん降りました。幸い地蔵堂の水は止まっていませんでしたが、しばらく掃除に行っていません。土砂も溜まっているだろうし水が止まる前に、早めに掃除しておいた方が良いだろうと思い取水口まで行ってみました。
取水口は林道の脇を入った岩場の途中にあります。スコップを片手に長靴で行きます。一人で行くと何かあったとき危険なので必ず二人で行くように取り決められています。
雨のあとにしては流れの少ない谷川を飛び越えるように渡って、木の葉がいっぱい敷き詰まった道を登っていきます。
崖際の狭い道がわかるでしょうか。短い道ですが人一人が何とか通れる狭さです。その道を渡って岩場に降ります。古い消防ホースが手すり代わりに設けられています。
ここが取水口です。右手に取水用の水を貯める小さな池があり、升が埋められています。そこから水を吸い込んで写真のパイプを通して下り、途中貯水槽に溜めてから麓にある神社や地蔵堂へ流れていきます。
この池に上流から水と一緒にたくさんの砂が流れてきて池を埋めてしまいます。また升の水を吸い込むところに砂や落ち葉が詰まって水を取り込めなくなってしまいます。
貯水池に溜まった土砂をスコップで谷に投げ下ろし、升を掃除します。今回は誰か他の方が先に掃除をしてくださったみたいで、私たちはほんの少し砂を取り除いただけで作業は終わりました。
岩場は滑りやすいので、登るときより降りるときの方が怖いですね。手に持っているスコップが邪魔で、先にスコップを平たい岩の上に投げ下ろして身軽になってから両手両足を駆使して降りました。
今年の秋はほとんど雨が降らず、琵琶湖は近年にない水位低下に見舞われているそうです。山から下ってくる水が途切れることはありませんが、雨のあとというのに谷川からの水が麓の天井川にほとんど流れていません。山々の木々は紅葉を過ぎて落葉していましたが、メタセコイヤはまだ色をとどめていました。
墓地の入り口の六体地蔵、我々がお守りしている地蔵さんとは違います。
ついでに氏神様にも寄ってみました。橋のたもとにある手水舎の龍の口からは蕩々と水が流れ出ています。境内入り口のモミジはもうほとんど葉を落としていました。
お天気が良かったので残ったモミジを秋のなごりに撮って見ました。
Rの頭文字のジャズミュージシャン、まだいたような気がしますがそろそろSに戻ることにします。今夜はサックス奏者Sonny Stitt(ソニー・スティット)です。彼は若い頃はアルトサックスを吹いていました、後年テナーサックスに持ち替えました。曲はEverything Happens to Meー...
この記事へのコメント
(。・_・。)2k
こうやって守られてるんだなぁ
爛漫亭
ジャズの紹介も楽しいです。わたしの
注文したローランド・カークは
まだ届きません。
yoko-minato
お仕事なのでしょうね。
とても大事なことだと分かります。
必ず二人で行く取り決めになっているというのも
大事なことですね。
雨や地滑りで足を滑らせたりしたら大変なことに
なってしまいかねませんものね。
そらへい
こんにちは
重要かどうかはわかりません田舎田舎のことは
昔から、ずっとこうして続いているのだと思います。
物も道具もない時代に初めて水を引く作業をした先人たちは
大変だっただろうと思いますね。
そらへい
こんにちは
地に足が付いたと言うか、
地に縛り付けられた田舎暮らしの一旦です。
ソニー・スティット、若い頃は良く聞いてましたが
今回久しぶりに聞きました。
ローランド・カークもうとっくに聞いておられると思ってました。
輸入盤になるのでしょうか。
そらへい
こんにちは
地蔵堂はともかく、神社は古いので(鎌倉時代?)
竹の水道管を繋いで水を引いていたのだと思います。
プラスチックの水道管に変わったのは多分戦後でしょう。
けっこう距離もあるので大変な作業だったと思います。
取水口の掃除作業については、昔は口伝だったと思いますが
今では写真付きのマニュアルが完備されています。
時代ですね。
地元の者にとっては、子供の頃からよく遊んだところです。
夏炉冬扇
きよたん
地蔵堂は誰かに守られながら今があるのでしょう
これからも誰かが守っていくのでしょうね
どうか気をつけて守ってください。
そらへい
こんばんは
地蔵堂は、子供の頃は小さなお洞だけだった気がします。
歴史的には神社の方が古く、そのために引かれた水だと思います。
もちろん、昔は水道などは通っていなかったので、神社だけでなく寺も各家々も生活水は山からの自然水を利用していました。
水はいずれ里の方から水道水が引かれ、下水道も整備されると思いますが、神社と地蔵堂のお守りは時代が進むにつれ難しくなって行くように思います。
そらへい
こんばんは
私が今、お守りをしている地蔵堂についてはいずれ書きたいと思います。地方のどこにでもあるささやかな謂われですが、信じてお参りされている方々もおられます。
そう言う人たちの心の拠り所としておられるのだと思います。
sigedonn
ご無沙汰しております。
Facebookはスマホから簡単に動画も写真も
アップできるので
ついついこちらは構えてしまい更新が緩い。
サックスいいな~
ご紹介に感謝です。
そらへい
こんばんは
北海道、雪の方はいかがですか。
こちらは比較的暖かい冬の訪れ、
それでも霜は何度か降りました。
ソニー・スティット、地味ですがジャズが
もっともジャズらしいサックスを吹きますね。
何枚かレコードがありますが
久し振りに聞きました。
ぼんぼちぼちぼち
しばちゃん2cv
しかし、すごい所に取水場があるんですね。
ken
水の取水口とかみていたら、テレビ番組のぽつんと一軒家みたいな
感じですね、でもきれいな水で汲んで持って帰りたいような感じですね
そらへい
こんばんは
六体地蔵さん、新しいのと古いのがあって二組
十二体地蔵になってます。
そらへい
こんばんは
山の谷川の裾の方なんですが、大きな岩がゴロゴロしてます。
夏は涼しくて、子どの頃はここで涼んだような気がします。
岩場はもう少し上まで続いています。
そらへい
こんばんは
水だけだといいのですが、砂も一緒に流れてくるので
詰まりやすくて、一旦詰まるとあちこち見て回らないと行けないので
けっこう面倒です。
ぽつんと一軒屋、時々みてます。ここに家があればそんな感じですが
周りは墓地があるだけで人が住める所ではなさそうです。
yoko-minato
そらへいさんが登られた岩の覆い山道よりも
階段ですので歩くのは楽でしたね。
でも筋肉が彼方此方痛いです。
そらへい
こんばんは
道のない岩場ですが、高さはそれほどありません。
250段の急な階段の方が疲れはあると思います。
筋肉痛はその証拠でしょうね。
筋肉痛では無いですが、私も寒くなってきたせいか
足や腰などあちこち痛みが出ています。
たいへー
2人といわず4.5人で行ってもいいのでは? ^^;
su-nya
険しい道のり、大変そうです。
お地蔵様六体以上いそうですね!
そらへい
こんばんは
道のりは写真で見るほど大変でもないのですが
妻が一度着いてきて、途中で帰ってしまいました。
池に溜まった土砂をスコップで上げる作業は
4.5人いた方が助かりますね。
そらへい
こんばんは
このジョウビタキは雌ですが、雄は銀色の頭に黒顔顔、胴体はオレンジ、羽根に白が混ざってもう少し派手ですよ。
六体地蔵、何故か古いのと新しいのと二組並んでいます。
合計十二体地蔵です。
ローリングウエスト
そらへい
こんばんは
今年いちばんの寒波も過ぎ去って、寒さも一段落です。
これから1月、2月、もっと寒い日が来ますね。
新潟からだと太平洋岸の穏やかな暖かさは
格別なものに思われるでしょうね。
こちらは内陸、盆地の気候なので冬は凍てます。